日本の少子化問題はあなたならどう解決する?
JBpressより
ハンガリーの首相が画期的な改革をしているよ!
私たち日本人はどうしたら良いかな?
人口増加に執念、ハンガリーの「すごい」少子化対策 東アジア「深層取材ノート」(第69回) | JBpress(Japan Business Press)
脱炭素
2019年に行われたパリ協定では、気温上昇を1.5~2℃未満に抑えるため、2030年までに石炭火力利用ゼロが要請されました。(OESD諸国の目標。中国は2040年まで)
あと10年!
気温が上昇してしまう要因は様々ありますが、中でも二酸化炭素排出量は大きな問題です。
工業化が進むにつれ先進国では発電所を次々建設し、化石燃料をたくさん消費してきました。地球温暖化を進行させている大気中の二酸化炭素濃度の増加のうち、4分の3以上を占めているのは、石炭・石油などの化石燃料の燃焼によるものだそうです。
フランスの「LE FIGARO」紙では、日本がようやく脱炭素への道を歩み始めたと報じました。
日本は長年、二酸化炭素の排出量が少ない技術があることを理由に石炭火力発電を推奨、さらに輸出までしていましたが、昨年あたりから太陽光パネルなどの再生エネルギーにかかるコストが、化石燃料による火力発電コストを下回り始めたため、脱炭素に踏み切ることになりました。
原子力発電もまたコストがかかるため、化石燃料とともに今後10年以内には縮小させ、再生エネルギー主体の発電システムに転換するようです。
家庭への電力供給も変わってくるでしょう。今後、電力会社はどう変化するのか、私たちの生活もどのように変化するのか、興味のあるところです。
さて、EU諸国の中で最も高いCO2削減目標を掲げているドイツでは、早くも炭鉱をいくつか閉鎖しています。また、日本の福島の原発を教訓に原子力発電所も2022年には全て閉鎖される予定です。
この問題は国単位の努力も必要ですが、私たち個人も異常気象による災害や、大規模な森林火災を引き起こさないよう、そして子供たちの将来を保証するためにも、意識をもっと変えて生活していきたいものです。
ちなみに我が家はポータブル式ソーラーパネルを買ってみました。まだまだ不十分なところはありますが、意識改革です。
ミュージックフェスをクリーンエネルギーで!
フランスでは毎年6月21日に音楽祭が開催されます。
この日は、フランス全土でジャンルを問わず音楽を鳴り響かせます。
(今年は残念ながらコロナウィルスの影響で中止になってしまうでしょうが、)
これから日が長くなり待ちに待った夏がやってくるのを、音楽を聴きながらみんなでお祝いするといった感じでしょうか。
さて、そんなミュージックフェスでDJ&デザイナーとして活躍するセドリック・キャロルさん。彼は「ソーラーサウンドシステム」の創始者でもあります。
彼はミュージックフェスを開催する毎、フェスが大量の電気を消費し環境を汚染してしまう事に悩むほどのエコロジストでした。
そんなある日、彼はすごいことを思いつきます。
「太陽光パネルとスピーカーを繋ごう!」
早速天気の良い日にスピーカーの上に太陽光パネルを設置すると、スピーカーは作動し始めました。でもパネルの前に人が立ってしまうと影になって止まってしまう…でも再び日が当たれば作動し始める…
不安定とはいえ、何もないところから、いいえ天高くからエネルギーを供給するのです、なんと素晴らしい!
彼は1999年に、スイスでこの試作品を発表しました。
「その日のフェスは長かったので、もう一つ別のエネルギーを加える必要があったんだ。
それは自転車での発電。初めは僕たちでペダルを漕いでいたんだけど、供給を急がなくてはいけなかったので観客の前にも自転車を設置してみたんだ。そしたらみんなペダルを漕ぎたがってくれて…フェスだからみんなエネルギーに満ちているんだよね!」
こうして太陽光パネルと3輪車をセットにした、ソーラーサウンドシステムは生まれたのです。
「その時からどれだけインタビューを受けたかわからないな、並外れた数だったよ。だから他国でも反響があるだろうと思ったんだ。世界を意識して始めたシステムというわけではなかったけどね。」
そのエコスピーカーは日に日に人々の理解を得て、国境を越え、500を超えるイベントで採用、その進歩は目覚ましいものです。
「ときどき、みんなはこのソーラーサウンドシステムに接続していることを忘れるよ、それくらい良く稼働するし力強いんだ。パーフェクトだよ!
これが止まった時には一挙にみんなの意識が集まるんだ、自転車に。これで何の問題もないさ!」
日本でも音楽フェスが盛んになってきた今日、キャロルさんのソーラーサウンドシステムを取り入れたイベントが見られることを期待します!
HPはこちらから↓
Paris SolarSoundSystem - Sound Systems Écologiques
エコツーリズム
海外で暮らしていると、日本よりたくさんの休暇がある事が分かります。
特にフランスでは夏休み、クリスマス休暇に加え、秋休み(Toussaint)、スキー休み、更に春休みまで有ります。子供たちは2ヶ月の夏休みの後、7週間学校→2週間の休暇というサイクルを繰り返しています。
さてその多くの休暇、皆どう過しているかというと、実家に子供を預けたり、日常から離れるために旅行に出かけたりします。
しかし、夏休みのようにどこの国も一斉に休暇になって旅行に出かけてしまうと、
観光地は世界中からやってくる観光客であふれ、道も真っ直ぐに歩けないほど。
例えば、イタリアのチンクエテッレは、世界遺産に登録された5つの村からなる人口約五千人ほどの、崖と紺碧の美しい海に囲まれた人気の観光地ですが、
たった43㎢の土地に年間250万人もの観光客が訪れます。
経済効果としては嬉しいでしょうが、こと環境問題となると大きなダメージが。。。
世界全体で見ると旅行による電車、船、バス、車などの移動により排気ガスが大量に排出される結果、年間CO2による温室効果の約5%を占めていると言われています。
そこで、これらの環境汚染問題に取り組むため、こちらの村ではエコツーリズムを取り入れています。
具体的にはこのツアーは、紙を消費せずオンラインのみで受け付けます。
また少人数制なので使い捨てイヤホンも使いません。
暮らすようにゆっくり滞在しながら、ガイドさんと一緒にここに住む動植物を観察すると同時に、動植物の生態系や海に存在するマイクロプラスチックについて学びます。
また、徒歩や自転車で移動、雨水をきれいに再生した水や太陽光パネルで生産した電力を使い、ゴミはその場で処理、またはリサイクルします。
通常の観光では動植物の生態系を乱してしましますが、驚くことに、様々な種類の動植物が、このエコツーリズムと共存できていることが、研究者によってわかってきました。
未来の世代にもこの美しい楽園を楽しむことができるよう、観光の仕方もひと工夫したいものです。
コロナウィルスによる休校措置 〜セネガル〜
今日はフランス語の記事を一つ紹介します。
セネガルでもコロナウィルスの影響で、子供たちは学校に行けません。
そこで緊急に持ち上がったプロジェクトが「テレビで授業を放送する」というものでした。
テレビに現れたのは歌手のヨッシューさん。彼はこの国の全ての子供達が平等に学び続けられるよう授業番組制作のために立ち上がりました。
授業は毎朝8時から始まり毎回3人の新しい先生が登場。
子供たちの学びを止めず常に一緒に歩めるこの企画に情熱を感じている先生たちです。
司会はテレビの人気キャスター!子供たちの注目を引きます。他にもグラフや黒板を使って全ての学年が楽しく学べるよう工夫しています。
人気キャスター:私たちは和気あいあいとした中で先生と意見交換し、子供たちとコンタクトをし続ける事、教え続けることを目指しています。
この挑戦のおかげで、子供たちはこの外出規制の中で飽きることなく勉強を継続でき、本来のカリキュラムを終了し、3週間後には長い夏休みがやってくると感じていますよ。
そしてテレビ局、政府に無料で番組を放送・公開できるよう持ちかけているのは、ジャーナリストのマサンバさんです。
マサンバさん:これはとても重要なプロジェクトです。営利目的であってはいけない。政府が素早く無償で提供しなければならないと考えています。
マサンバさん達の活動の結果、政府は、国全ての保護者、子供たちに、この未来の資産ともいえる授業を、無償でインターネット上でも閲覧できるようにしました。
とても羨ましい記事ですね!
パリの路線バス
パリ市内には、現在65以上のバス路線があります。
どの路線も8〜12分刻みで運行していて利便性が高く、メトロよりも犯罪面で安全なため(スリとか…)利用客は多いです。
今開発中の郊外とつなぐルートも新しく開通予定で、今後も路線は増えていきます。
バスといえば他にも長距離バス、スクールバス、そして観光バスなどなど…パリは観光大国なので観光バスはたくさん走っています。
そうすると、当然排気ガスも酷くて大気汚染は視界を遮るほど。私の周りでも健康被害に悩まされている人は、一人や二人ではありません。
パリは、数年前は車のナンバー末尾の数字が、奇数か偶数かで交通規制をする日を設けていましたが、それは当然不満も色々ありましたし、何より警察の取り締まりが大変!
そしてついにパリは、路線バスをエレクトリックバスに変更することを発表しました。
すでに3年前から270台のバスが試験的にエレクトリックバスに変わっていて、環境に対しての詳しい調査も行っているようです。
そして2025年までにはパリ市内で、2029年までにはパリ郊外でもディーゼル車を廃止する予定。街を歩いていてもバスが変わったと感じられることがしばしば。
でもこれはパリの環境汚染対策のほんの一部で、他にも様々な角度から環境改善にアプローチしていく計画があります。
サクサクと変化させていくパリ。これから更に美しくなるパリが、楽しみですね。
ビオプラスティック
フランスのニュースより、イタリアミラノの生ゴミ収集の記事がありました。
生分解できるビオプラスティックという袋に生ゴミを入れて、外の専用のゴミ箱に入れると、各自治体の大型コンポストに集められ、3ヶ月後には堆肥に変わって農業者に売られる、または住民に無償で提供される、というニュースでした。
ここでのポイントは、街のスーパーでこのビオプラスティックが買い物袋としてレジで売られていること。気軽に手に入れることができて袋ごと捨てられる仕組みは、分別が進みそうです。
また、分別に取り組むことで、無駄な買い物、買いすぎなどを自分自身改める機会になると発案者は言っていました。
ミラノで始まったのはなんと2012年!この袋、是非世界に広めて、世界中の生ゴミを堆肥に変え、そしてたくさんの木を植えて欲しいと願うばかりです。